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【実際に行った神社仏閣を紹介 | 和歌山県】世界遺産熊野古道 発心門王子から熊野本宮大社までを実際に歩いてみた感想 #熊野詣 #熊野古道 #熊野本宮大社 #歩く #送迎 #旅館

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発心門王子から熊野本宮大社までの熊野古道を歩く
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熊野古道 発心門王子~熊野本宮大社

今回、熊野古道の発心門王子から熊野本宮大社までの約7キロを歩くルートを紹介したいと思います。川湯温泉川湯みどりやさんでは宿泊者に発心門王子までの送迎サービスを行っているのでそれを利用しました。とても便利なサービスなのでぜひご活用ください。

川湯みどりや熊野古道送迎サービス
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川湯みどりやさんの送迎サービスを利用して、一度、ゴールの熊野本宮大社に車を置いてから、みどりやさんの送迎バスに乗り換えて出発地点の発心門王子に向かいます。送迎バスに乗り換えてから約20分、スタート地点の発心門王子に到着します。

スタート地点「発心門王子」

発心門王子の名前の由来は、かつてそこには大きな鳥居があって「鳥居をくぐる事で、仏道に帰依する心が芽生える」という意味から「発心門」と呼ばれたそうです。

王子社とは熊野権現の御子神を祭った神社のことで、目的地の本宮大社への道しるべの役割があり、格式高い五体王子が猪鼻王子、発心門王子、水呑王子、伏拝王子、祓殿王子の順であります。(今回は発心門王子から祓殿王子を通り過ぎて熊野大社本宮まで歩きます)

世界遺産石碑

発心門王子にある神社

 

 

 

 

 

 

発心門王子跡

 

 

 

 

 

 

 

 

発心門王子から緩やかな舗装道路を下っていきます。

ゆるやかな坂が続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

分岐点から細い道に入っていきます。

分岐点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の水呑王子まで約1.7キロの道のりとなります。日曜日ですが、1組団体の方とあと数人ぐらいがいるぐらいでとても静かです。

桜が満開です。

 

 

 

 

 


日本の山里の風景を眺めがら歩いていくと、水呑王子が見えてきました。

発心門王子から約30分ぐらいで水呑王子に到着しました。基本的に下りが多いのでそれほど負担にはなりません。

水呑王子跡

 

 

 

 

 

 

 

 

水呑王子

水呑王子には、腰痛を治してくれるという「腰痛地蔵」があります。
医学の発達してない昔の人々はこの腰痛地蔵の前で病気快癒を必死に祈ったと言われています。

実は、熊野詣でに行く一週間ほど前、母が腰痛を発症してそれ以来歩くのもままならない状態でした。私が腰痛地蔵さまの前でお賽銭をあげて代わりに祈念したところ、驚くほどすっかりと治ってしまいました。

水呑王子の石碑と腰痛地蔵さま

腰痛地蔵さま

 

 

 

 

 

 

水呑王子を過ぎて薄暗い森の中に入っていきます。

石畳みの道

 

 

 

 

 

 

 

 

土の道にかわります。

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくすると村落に抜けます。朴訥とした昔の日本の風景をそのまま見ているかのようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、「ほんまもん」というNHK朝の連続ドラマの設定で池脇千鶴さん演じる主人公の出身地だった村だそうです。

地元富士「百前森」

 

 

 

 

 

 

 

この村落を過ぎると、次の伏拝王子に到着します。水呑王子から距離は約1.9キロ、時間は40分くらいでしょうか。眺めが素晴らしいところを歩くので気候に恵まれるととても気持ちがいいと思います。伏拝王子へと続く登り道を上がれば到着です。

伏拝王子へと続く登り道

 

 

 

 

 

 

 

 

伏拝王子

伏拝王子の名前は、昔人々は苦労重ね古道を踏破して眼下緩やかな熊野川と音無川の出合う森のなかに熊野本宮大社を初めて目にしたときに、感激のあまりにひれ伏して拝んだからということで伏拝王子と名付けられたそうです。

昔の人々にとってこの熊野詣がどれだけ過酷な旅でだったか分かります。伏拝王子は、平安時代の女流歌人、和泉式部の伝説が残っている場所でもあります。わかやま観光情報のHPからその説話を引用させていただきますと、

「熊野本宮大社旧社地大斎原をはるかに望む伏拝王子には、平安時代の女流歌人・和泉式部が熊野詣に訪れたという伝説があります。式部は都から十数日目にしてようやく伏拝王子近くにたどり着きました。ところが、本宮大社まであともう少しというとき、月のしるし(月経)があらわれます。そのとき式部は歌を詠みました。
晴れやらぬ 身の浮き雲の かさなりて(棚ひきて)
                   月のさはりとなるぞくるしき(悲しき)

遠い昔、神社参拝に血の穢れは禁物とされていました。式部も月のしるしがあらわれた身では参詣できないという嘆きを歌に託し、ここから熊野本宮大社を伏して拝んだのです。するとその夜、熊野権現が夢の中に現れ、式部に歌を返しました。

もろともに 塵にまじはる神なれば 月のさはりも何かくるしき
和光同塵の神であるから遠慮せず参詣するように、とのお告げです。こうして式部は晴れ晴れとした気持ちで、無事に参詣を果たすことができたのでした。伏拝王子と熊野本宮大社の境内には、和泉式部の供養塔と伝わる笠塔婆が立っています。」

熊野の神々は浄不浄を問わず、あらゆるこの世のものごとを受け入れる神として昔から敬われていたことを物語っています。古来日本土着の神々は国津神と呼ばれて人々と密接な関係にありました。わたくしどもの神様も自ら国津神であるとおっしゃっていますので、決して高見に立たず常に人々と共に歩むお姿が共通していると感じました。

左手の森が伏拝王子

 

 

 

 

 

 

ここで失態を犯してしまったのですが、伏拝王子は古道からちょっと中に入った丘の上だったので(写真の左上)、このときまったく気付かずに通り過ぎてしまいました。だいぶ行ってから気づいたので戻るのは諦めそのまま進みました。伏拝王子にいかれるときはうっかり通り過ぎないようにご注意ください。

三軒茶屋跡とよりみち展望台

しばらく進むと、昔、関所があった三軒茶屋跡という場所に出ます。昔は、関所で通行手形と通行料を支払ったそうです。

三軒茶屋跡の九鬼ヶ口関所

 

 

 

 

 

 

関所を越えると、昔ながらのでこぼことした石畳みの古道が現れます。かなりでこぼこしているので、油断すると足をくじきそうになります。

 

 

 

 

 

 

 

途中、よりみち展望台があります。そこからは大斎原の大鳥居が眼下に広がります。よくパンフレットで見かける景色ですので、ぜひ立ち寄りをお勧めします。

眼下に望む大鳥居

 

 

 

 

 

 

石畳みの古道を下っていくと、祓殿団地という住宅街に出ますので、それを抜けると祓殿王子に到着します。伏拝王子から約3キロ、1時間ほどです。本宮は目の前です。このとき雅楽の音色が遠くから聞こえてきてとても風流でした。

 

 

 

 

 

 

 

祓殿王子

祓殿王子は、長かった道中の塵や埃を払い、身なりを整えて熊野本宮大社へ参拝する「禊の場」でした。

祓殿王子跡

 

 

 

 

 

 

 

 

伏拝王子跡にある神社

 

 

 

 

 

 

昔の人々はここで旅装を解き身を清めて、いよいよ本宮に参拝しました。

ゴール「熊野本宮大社」

熊野本宮大社の鳥居があります。これは裏手の鳥居なので素朴なつくりの鳥居です。


 

 

 

 

境内の中に入っていくと、雅楽の音がよりはっきりと聞こえてきて木苗祭という例祭を行っていました。

木苗祭

 

 

 

 

 

 

 

 

巫女舞

 

 

 

 

 

 

 

 

たまたま偶然にこのような例祭を見れたのも幸運ですが、さらにおどろくべきことが!なんと20人ほどの列席者のなかに、昨晩宿泊の案内や朝には熊野古道の説明をして見送って頂いた方がいらっしゃいました。その方は川湯温泉川湯みどりやの総括支配人の方でした。

正面の大鳥居

 

 

 

 

 

おまけ:大斎原

熊野本宮大社から10分ほど歩いたところに、明治初めごろまで熊野本宮大社があった大斎原というところがあります。よりみち展望台から見えた大鳥居があります。もしお時間があれば立ち寄ると昔の熊野本宮大社の雰囲気をうかがい知ることができます。

 

 

 

 

 

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まとめ

発心門王子から大本宮までの7キロでしたが、基本的には下り坂なので体力的にはそれほどきつくなく、景色の変化も富んでとても良い古道でした。また、日曜日にもかかわらず人が少なく、古き良き日本の原風景のなかを歩くと、現代人とは比較にならないほど信仰心篤かった昔の人々が苦労を重ねて本宮をお参りしたときの光景が目に浮かぶようでした。もし機会がありましたら私が歩いた発心門王子から熊野本宮の熊野古道を歩かれるのをオススメいたします。ご精読ありがとうございました。

 

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